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コルキニカからやって来たフェアリー COLKINIKHA デザイナー 酒井景都さん:絵本のようなファッションショーが夢です。
       
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取材:鈴木智子/写真撮影:秋倉康介/動画撮影・編集:水谷明希  
「COLKINIKHA(コルキニカ)」というブランドをご存じだろうか。淡く優しい色づかいでガーリー(女のコらしい)なデザインの洋服が、今、ファッションに敏感な若い女性たちの間で大きな話題となっている。
自らブランドを立ち上げ、デザインを手がけるのは、「オリーブ」の専属モデルという経歴をもつ酒井景都さん。彼女は慶応大学で「リスク評価論」や「デザイン言語」を学ぶ現役女子大生でもある。
イラストレーター、モデルとしても活躍するマルチな才能は、どのようにして花開き、いったいどこへ向かおうとしているのか?
コルキニカ デザイナー 酒井景都さん
【PROFILE】
酒井景都(さかい・けいと)
1982年11月5日、東京都生まれ。自ら立ち上げたファッションブランド「COLKINIKHA(コルキニカ)」のデザイナー。さらにイラストレーター、モデルでもあり、マルチな才能を発揮している慶応大学環境情報学部の学生。洋服、絵画、音楽といったさまざまな形を通して、独自の絵本的世界の表現を目指す。コルキニカとは、ロシアの近くにある架空の国。国土は小さく気温は平均14℃という寒さ。この小さな国の中には幾つもの村があり、空の色がグレイの日も、雪の日も、人々は心暖かく暮らしている。
⇒コルキニカ
不思議の国・コルキニカは 14歳で成人、平均寿命は69歳!?
酒井景都さん
酒井さんのブランドであるCOLKINIKHA(コルキニカ)のことから、おうかがいしたいと思います。コルキニカとは聞き慣れない言葉ですが、いったいどういう意味があるのでしょうか?

私が頭のなかで創造した架空の国の名前なんです。場所はロシアのそばで、国土は小さく気温は平均14℃という寒い国。この小さな国のなかには幾つもの村があり、空の色がグレイの日も雪の日も、心暖かく人々は暮らしています。

平均気温まで決まっているとは驚きです(笑)。

家に地理の本があって、それを見ていたら、いろんな国の平均気温とかが出ているんです。それを参考にして、ロシア近隣にあるコルキニカなら平均気温がこれくらいかな、と決めました(笑)。国旗だって決まっています。

国旗ですか!?


コルキニカの国旗。ブランドのタグでもある。
はい。国旗のデザインが洋服のタグになっていて、これは針葉樹林と星がモチーフで、コルキニカの寒さを表現しています。国家体制は社会主義。それは独裁者がいるとか、思想的に社会主義というのではなくて、大量生産を基本とする資本主義とは対極にある、一つ一つ手づくりしたものを物々交換して、のほほんと暮らしているという意味での社会主義なんですね。

コルキニカの人口はどのくらいでしょうか(笑)。

ちゃんと考えていますよ。北海道くらいです。

きっと、まだまだ細かいことを考えていらっしゃいますよね?

14歳で成人を迎えて、平均寿命は69歳。コルキニカは平均寿命が短いぶん、成人が早いんです。

平均寿命まで!? コルキニカという国にとても興味がわいてきました。

ボランティアをすると勲章がもらえて、それをアクセサリーにするんです。そういう国に住む女のコたちなら、どんなものを着て生活しているのかをイメージして、コルキニカの洋服をデザインしています。架空の国をつくるのって、ホントに楽しいんですよ。国歌もつくらなくてはならないし、今は法律をどうしようか本気で悩んでいるところです(笑)。

コルキニカの国民になるにはどうすればいいのでしょう。

それは簡単! コルキニカの商品を身につけていただければ(笑)。

コルキニカの立ち上げは、2003年春夏コレクションですが、その準備はいつごろから始めたのでしょうか?

2002年の夏くらいから2003年春夏コレクションのデザインを始めました。大学1年生の夏休みでしたね。2001年の9月に慶応大学に入学したときは、大学受験で疲れ切っていて「ふ〜〜っ」て感じだったんですけど。

なぜ9月入学だったのですか。


幼いころから絵を描くのが大好きだった。
もともと絵を描くことが好きで東京芸術大学を目指していたのですが、自分のやりたいことは絵だけでは表現しきれないって気づいたんです。それで、新しい考えをもった情報環境学部(SFC)のことを知るまでブランクがあったので結局9月進学になり、定員は少ないのですが、帰国子女の方たちと一緒に入学したんです。

高校を卒業されたのは?

2001年の3月です。

そうしますと高校卒業から大学入学の間は何をされていたのでしょうか。

7月に大学合格が決まって、それからはカナダに留学していました。親友がカナダに住んでいたので、そのコのおうちでお世話になりながら、語学学校に通ったんです。毎週金土日は親友と旅行に行って、月曜日になると学校へ、という生活でしたね。そのあと慶応大学に入学して、1年くらいたってから、そろそろ自分のしたいことを始めようかなと。コルキニカという国のイメージも固まりつつあったので。

やりたいことがデザイナーだったんですね。デザイナーになりたいと憧れる人は多いと思いますが、きっかけはどういうことだったんでしょうか?

母は映画関係のスタイリスト、父は紅白歌合戦の衣装のデザインも手がけたことのある服飾デザイナーだったんです。そして私自身も「オリーブ」で専属モデルをしてたのもあって。デザイナーになるしか道はないというくらいに洋服に囲まれていていました。とにかく洋服が大好きな家族なんです。今、家には全身が映る鏡が私の部屋にしかないので、朝は大変。みんなで鏡の取り合いをしています(笑)。(⇒次頁へ
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