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まずはフットボールアワーさんのヒストリーからお聞きしたいと思います。結成が1999年、初舞台がうめだ花月シアターということですが、当時の思い出などはありますか?
後藤 とにかく緊張していたのを覚えていますね〜。4月に結成して、5月には初舞台やもんな。まだコンビ名も付いていなくて、『後藤・岩尾』でやってたくらいやし。
岩尾 二人で人前に出てやるのは、これが初めてだったんで。それまでは、お互いに違うコンビでやってたから、“なんか気持ち悪いな〜”って感じで……。
後藤 そら、気持ち悪いわな(笑)。こんな不思議な感覚はどうやって解消するかっていったら、もう慣れるしかないんですよ。とにかくやらんことにはな。そう思ってました。

“のんちゃん”こと岩尾望さん
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ツッコミもさわやかな後藤輝基さん
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初舞台でのお客さんのリアクションはどうでした?
岩尾 100人くらいのお客さんがおったけど、まぁ、ウケていたような……。
後藤 オーディション形式だったんですよ。合格すればまた次も舞台に出られるんです。
岩尾 初舞台での感触から、“まぁ、これならコイツと一緒にやっていってもいいかな〜”というふうには思いましたけど。
後藤 ってオマエ、あの時点でまだそんなレベルの心構えだったんか!?(笑)
岩尾 うん。結構、手応えがええ感じやったので、“コイツと一緒にコンビでやっていくのはムリ!”みたいな危機感は訪れなかったですね。
後藤 もし、危機感を感じたらコンビを解消しようと思ってたんかい……。
まぁ、今となれば笑い話ということで(笑)。やっぱりコンビを組むというのは、相性チェックみたいなこともしていくわけですよね。
岩尾 でも実際はそんなこと考えている余裕もなかった。とにかくネタを必死に2本くらい練習して、それをそのままやった感じやったので。
後藤 そうそう。ネタを作るのが精一杯やった。二人で「あーでもない、こーでもない」言うて。頻繁にそのオーディションがあったんですよ。合格した次の週とか、ヘタすれば翌日なんてのもありましたからね。終わったらもう次の舞台用のネタを作らなアカンかった。二人で組んでまだ間もないから、ネタのストックとかないわけですよ。常に新鮮、新ネタ。えらいでしょ(笑)。そのまま勝ち抜いていって、16回くらい続けてたよな?
スゴイ! スタートから絶好調じゃないですか!
岩尾 そんなコトないですよ。誰も知らんトコでひっそりと勝ち抜いてるだけですから(笑)。でも、“これじゃあ、ダメだ……”みたいに落ち込むってことはなかったですね。
後藤 ネタはいつも二人で話し合いながら作り上げていく感じですね。それは今でも変わらない。二人の考えが入っている形にはなっていると思います。それぞれの分担やボケ、ツッコミに分かれるというわけでもなく。
その後、お笑い界で数々の賞を受賞していますね。当時、順調に駆け上がっているという手ごたえはありましたか?
後藤 全然ですよ! はじめて受賞したのは2000年の『ABCお笑い新人グランプリ』ですけど、2003年の『M−1グランプリ』でグランプリ受賞するまでに3年はかかってますし。その間、『NHK上方漫才コンテスト』などの受賞はあったけど、いっこうに飯は食われへんし、生活レベルは無茶苦茶やった。受賞してもそんなに生活レベル変わらへんのですよ(笑)。
岩尾 そうやな〜。かといって芸人を挫折するほどひどいものでもなく、とはいえ飯は食われへん。でも賞はとっているから、ちょっとは自信もついてくるし……。なのに、そんなに売れているわけでもなく(笑)。一番やっかいな状況でしたね〜。
後藤 ちょっぴり希望の光が差し込んでいるから、芸人を辞める決心をするほどの悪いタイミングがないという状況(笑)。
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“もしかして天然?”との噂もある岩尾さんのボケっぷりと、キレのあるツッコミが“カッコイイ!”と評判の後藤さん。魅力的な二人のキャラクターが女性に大人気の秘訣!?
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以前は別々のコンビでやっていたということですが、お二人がフットボールアワーを結成されるきっかけは?
岩尾 単純に、僕が話せる友達が彼一人しかいなかったんです……。養成所の同期だったんで、別々のコンビのときでも、ちょこちょこと仕事が一緒になったときとかに喋ったりはしていて。他にそういう相手がいなかったんで、必然的にこのコンビになったという……。
後藤 そりゃ、そうやと思いますよ〜。コイツ本当に友達いないですから! 今こうしてインタビューを受けていても、喋っているとき絶対に目、合ってないでしょ?(笑) 人見知りの極みなんですよ。それでこの喋りのトーンでしょ、そりゃ嫌がりますって。心を開いているはずがないですもん(笑)。
……でも今、チラッてこちらを見ていただけましたよ(笑)。
後藤 それは様子をうかがってるだけなんです(笑)。僕だって、仕事で一緒に何かを作り上げていくという目的があるからこそうまく接してますけど、普通の人間としてコミュニケーションをとれと言われたら、それは無理です(笑)。こんなタイプ、大ッ嫌いですもん。
岩尾 普通に仕事と関係ないところで出会ってたら、たとえば学校のクラスメイトとかだったら、喋ってないかもしれん……。
後藤 僕は彼をいじめている可能性があります(笑)。でも、多分いじめても大したリアクションが返ってこないから、「コイツ、ホンマいじめ甲斐もないわ〜!」とか言ってたりな(笑)。
岩尾 僕、学生時代はものすごい殻に閉じこもってましたからね。
後藤 今もやろ(笑)。しかも、かなり強力な殻ですからね。外側から開けられる殻じゃないみたいですよ。「おーい! おーい!」と言えば言うほど硬く閉じる殻らしく(笑)。逆に見ないふりをしていると、しばらくして“ガリガリガリ……”って内側から殻が破れてくるみたいな。ちょっと殻にヒビが入って、中からのぞいてたり(笑)。
岩尾 これでも最近はかなり開けていると思うんですけど……。
後藤 確かに、開けているときはあると思いますよ。でも、その扉には鍵が付いてますから(笑)。僕も立ち入れられない、心の扉。
岩尾 扉を開けつつも、内側からチェーンをしているようなやり方やね。
後藤 “よっしゃ、開けたろー!”思うたら、チェーンがガーン! みたいな(笑)。
その“心のチェーン”をはずせた方はいるんでしょうかね?
岩尾 え……。そうやな……。家族といてもあんま喋らないし、兄弟いないし。前に彼女がおったときは開けてたと思うんですけどね。でも、今思えば開けてなかったんかも……。(⇒次頁へ)
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